遺族と葬儀社

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二年前に母が亡くなった時、初めて遺族の立場で葬儀を行いました。
病気で亡くなった母でしたが、余命宣告をされており、多少の覚悟は出来ていると自分でも思っていました。
しかし、いざ母が亡くなると何も考える事が出来ず、これからどうすればいいのかと途方に暮れてしまいました。
今思えば、葬儀社などを調べておくべきだったのかもしれませんが、「母が死ぬはずはない」「母なら奇跡をおこしてくれるのではないか」と思っていたために何も準備をしていませんでした。

親族に連絡をし、皆が続々と病院へ駆けつけた頃、病院と提携している葬儀社の方がやってきました。
その人は、病院から母の遺体の状態を聞き、私たち家族を集め「もし決まっている葬儀社がないのであれば、僕に任せてくれませんか?悪いようにはしないから」といったのです。
事前に葬儀社を調べていなかった私たちは、その葬儀社にお願いする事にしました。
葬儀社の方は、すぐに空いている式場を調べて下さり、火葬場などの手配をしてくれました。
その時に、遺体は自宅へ戻さずに葬儀場で安置をしたい。とも言われたため、私たちはそのまま葬儀場へと向かう事になりました。
葬儀場で、見積もりを出してもらいましたが、葬儀費用の高さに驚いてしまいました。
急な事で予算があまりない事を告げると、その葬儀社の担当は、余計なものを省き、次々と値引きして下さったのです。
希望の金額で葬儀を行う事が出来ると安心していた時に、その担当者は「お母様の遺体の状況がとても悪くすぐに処置をしてあげたかった。押し売りみたいに自分の会社を勧めてしまったが、綺麗なお母様のまま葬儀を行いたかった」と言って下さったのです。
言葉通り母の体の状況はとても悪く湯灌を行うまでに葬儀社の方が時間をかけて綺麗にして下さいました。
葬儀社によっては高額な費用を請求される場合が多いと聞きますが、私が出会った葬儀社はとても誠実にお仕事をして下さいました。